総会で講演してきました

総会で講演をしてきました。

4月20日は日本カイロプラクターズ協会の西日本地域の総会があり、参加してきました。

 

総会後には3時間ほど講演をしてきました。

一般の人たちは参加できず、基本的には会員が参加する会ですが、多くの人たちに話ができてよい機会でした。

 

 

話の内容は「軽度認知障害(MCI)」がテーマで、認知症ではないその前段階とされている状態について概説とどのような事を意識するべきか話をしてきました。

 

厚生労働省が委託して国立長寿医療センターが作成したMCIハンドブックというのもあり、大まかな概要はこちらでも把握できるものです。

 

もっともこの会でお話ししているのは、カイロプラクティックがどのような影響を与えられる可能性があるのか、という点に着目してその可能性をエビデンス(科学的根拠)を絡めて話をしてきました。

 

参加している多くのカイロプラクターが40代以上ですので、年齢を考慮して将来の自分自身への応用や接している患者さんたちにどのような注意を払うべきか。話をしました。

参照:The Cerebellum’s Functions in Cognition, Emotion, and More
参照:The Cerebellum’s Functions in Cognition, Emotion, and More

カイロプラクティックは常に脳の活性を伴いますが、特に小脳への影響は大きいとされています。

 

小脳は運動の遂行と運動の学習が主な機能とされていましたが、最近では様々な認知機能に関与することが分かっています。

 

右の図は小脳の断面図ですが、運動領域の他に、ワーキングメモリー(一時記憶)、感情の処理、言語処理などのまさに認知機能への関係していることが示されています。

 

金さん・銀さんで有名だった成田きんさんは認知症がありましたが、歩く運動を行っていくにつれて認知機能の改善がみられた話がありますが、まさにこの小脳の機能が活性化していることが一部関与していたと思われます。

 

脳は活動的であればあるほどに健全さを維持しますので、私たちの脳は常に活発で、エネルギッシュである必要があります。

 

脳の活性化が少なくなることで認知機能を含む多くの脳機能が低下していきます。カイロプラクティックは脳を活性化させますので、予防と改善(やり方次第で)が期待できると考えられています。

 

今回の講演では、様々な認知機能低下の原因や関連障害を理解して、日常生活の予防とカイロプラクティックで行う方法(やり方や検査方法など)を話してきました。

 

カイロプラクティックの影響、できることをはじめ、栄養不足(食事のかたより・意識)、関連障害など予防と初期の改善には沢山の関われることがあることを伝えました。

 

 

この記事を読んでおられる方々に何かアドバイスをするとすれば、認知症(軽度認知障害)のリスクを減らすためにも以下の事には注意して日々の生活をしてほしいです。

  • 糖尿病を予防する(糖質過剰摂取)
  • 繊維質をしっかり摂る(様々な野菜の摂取)
  • ジャンクフードや加工された食品を減らす(加工食品には微量金属、糖質、脂質が多いことが一般的で、繊維質が少ない)
  • 運動や足裏の筋肉を刺激する(歩いたり、裸足でペンなどをつかむ訓練)
  • 午前中のタンパク質を多く摂取する(特に朝のタンパク質が重要)