
現代人が得る1日の情報は江戸時代の1年分・・・なんて話題があります。
そんな話題の真偽はもとより実際に私たちは毎日めまぐるしく情報を得ていると思います。今、こうしていることもその一つかもしれませんね。
しかし、仕事においても同様ですが、多くの人たちが抱えきれないほどの情報を昼夜問わず得ています。
その結果、私たちの体内時計を狂わしています。海外旅行でもないのに気が付かないうちに時差ぼけになっている人たちは数多くいます。周囲の子供たちも光を浴びすぎて夜の眠りが悪く、朝起きるのが辛い・・・そんなことになっていませんか?
光の影響
私たちの脳が日内リズムを作るのは脳の松果体とミトコンドリアから分泌するメラトニンに由来します。
光を感受することで脳は覚醒を始めるのですが、メラトニンの分泌によって睡眠欲求を作り出します。実際に眠れるかどうかは少し違う因子が関わりますが、毎日の睡眠リズムを作るのにメラトニンは重要なホルモンです。
こんな経験はないでしょうか?
夜中にトイレに立ち、廊下の明かりを点けてトイレに行く。
用を足し終わって、寝室に戻って「何時だろう?」とスマホの時間を確認する。
まだ夜中だから再び眠りに就こうとするも、そこから眠ることができなくなるのです。
眠れないのでスマホを触ってSNSを見たりする・・・。
光を浴びることで覚醒のスイッチが入った典型的なパターンです。
この場合、できるだけ光を浴びないで用を足せれば一番いいので、ごく弱い足元灯で完結すれば一番いいのですが・・・。
ちなみに光の感受は目だけでなく肌からも光を感受していると考えられています。
眠れないのはメラトニン分泌の問題?
光はいつもメラトニンの分泌を抑制してしまいます。
以前は様々なメディアで「眠るための準備をしましょう」などといった特集をよく見かけました。光量を落とした証明の中で、好きな音楽や香りを楽しんでリラックスする時間を作りましょう。といった話です。
メラトニンは体内時計をコントロールする重要な因子なので、睡眠サイクルを作るためにメラトニンが必要です。
ですから、少量の光を浴びて眠れなくなっている場合には、メラトニンが少なく・体内時計が狂っている可能性があります。
TV、スマホ、PCを含む様々な光源からいつまでも光を浴びているのはメラトニンを抑制してしまうのです。
スマホを見ていた時間の倍の時間は眠れなくなっている・・・かもしれません。
セロトニンがメラトニンの原料になる
メラトニンはセロトニンが原料になります。
セロトニンは腸から分泌される物質で、前頭葉に働くことがよく知られています。
セロトニンが少なくなると憂鬱感、抑うつを感じやすく、「ダルさ」を主症状として不調を感じさせます。特に「何かをすることが億劫」になることも多いですね。
セロトニンは腸内の状態に依存するので、胃腸管が健康でないと適切に分泌してくれません。これは加齢とともに胃腸管の状態が悪くなることで、加齢性鬱を示すことも示唆されており、重要な健康問題の一つです。
理想的にはバナナのような排便があることで、ポロポロしたり、緩く・細くなったりせず、黒くなり過ぎず(時間が経ちすぎ)、排泄があることが望ましいです。
胃腸管の健康は短い文章ではとても伝えることができず、人によって問題も様々なこともありとても難しい問題です。しかし、多くの人たちが胃腸管のトラブルを抱えているのも事実です。
胃腸管の健康はいつも意識しておきたい部位の一つです。
まとめ:最終的にどうしたらいい?
夜、浴びる光を減らすことはメラトニンを減らさないためにもとても重要です。
特に、ブルーライトは画面を白く見せるために使用されていますが、より強い光を感じることになります。
夜はブルーライトを発するTV、PC、スマホ、タブレットなど電子機器は特に避けるよう心掛けるほうが良いです。
ブルーライトカット眼鏡だけでは光はさえぎることができません。光そのものがメラトニンを抑制してしまいます。
電子機器からの光を避けて、本を読むほうがまだ良いでしょうね。
体をストレッチするのも良いです。
夜中の光も遠ざけるよう意識するのも大切なことです。