症例報告:姿勢の悪さと側彎

「子供を診てほしい」と相談を受けてからなかなか子供自身が施術を受けたがらなかったのですが、何度も足を運んでいるうちに施術をすることができました。子供を立たせてみると、明らかに片側の肩が下がっていたので、服を持ち上げて背中を見てみると、少しの側彎がみられました。

 

小学生の頃くらいから背骨の側彎が見られ始めるのは少なくありません。成長とともに側彎が強く表れ始めるのですが、今回のケースも小学1年生の女児でした。

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側弯症とは?

 

TVなどでは「ヘビ背」などとも呼ばれたりしますが、背骨が本来の成長にはない左右にくねってしまう「側彎」は小学生くらいから表れるケースが多いとされています。

 

昔は小学校で側彎検査を実施されていましたが、最近ではどうでしょうか。

 

側彎がある子供は軽いものでは”要観察”となりますが、成長とともに側彎がひどくなると明らかに姿勢が悪いばかりか内臓を圧迫してしまう重篤なケースに陥ってしまう場合もあります。

 

なにより成長とともに側彎が気になることが多いですね。

 

側彎を検査する場合にはレントゲンを撮影して湾曲の頂点や始まりの骨などを確認するのですが、そこまで至らない軽いケース、潜在的なケースも多々いるとされています。

 

今回のケース

 

今回のケースでは小学校1年生の女子でしたが、立った際に背骨の棘突起と呼ばれる部位が片側に湾曲しているのが観察できました。

 

前屈をさせてみると、片側の肋骨の高さが高い、浮き上がっているような状態に見えましたので、骨が回旋して固定されている(回っている)状態であるのがわかりました。

 

実際に立った状態でも片方の肩が高くなっていて、傾いていました。

 

骨の変形による側彎よりも、筋の張りやバランスの問題、あるいはその他の神経系による反応も検討して検査と施術を行いました。

 

一通り施術した後に再度確認してみたら、側彎は解消されて肩の高さも揃っていました。

 

まとめ

 

このケースでは時々施術していくことが望ましいですが、11歳頃までの施術ならば側彎も軽減する可能性があるとされています。どこまで改善するかは場合によりますが、気になる方は一度お問い合わせしてみてください。