症例報告:メニエール氏病と診断されためまい

定期的に来ている60歳前後の男性がいました。

 

「調子はどうですか?」と尋ねたところ、

 

 

「ちょっとメニエールと診断されてね」

 

 

と返答された。思いもよらない言葉であったが、詳しく話を聞くと、ある日の朝にめまいがして起き上がれなかったのが数日続いたそうだ。

 

めまいにも種類があるので、詳しく聞くことにした。本当にメニエールであったならば、正しく施術することで回復する可能性があるからだ。しかし、それ以外の種類のめまいだったならば、施術を行うか否か判断しなくちゃいけない。この人にとって危険な施術になってはいけないと慎重に検査をすることにした。

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詳しくめまいの話を聞いて、種類をおおよそ判断したところ、施術をしても問題はなさそうな様子であった。

 

三半規管の状態をみるために、直立して頭部の位置を変えてみたところ、右の後半器官に最も刺激が入る位置にした際に、身体が大きく揺れ出した。

 

バランスを維持することができない様子であった。後半器官からの刺激が適切に脳内で処理できていないという様子でしょう。

 

 

その他、様々な検査を繰り返し、この日の施術の順番、流れを概ね決めることができたので少しずつ様子を見ながら施術をしていった。

 

いくつかの施術の手順を終えたところで、再び直立して頭の位置を変えてみたところ・・・

 

体が揺れることはなくなっていた。

 

 

私は施術の影響が一定以上あるものと判断して、少ない施術の内容ではあったがここでこの日は終了した。

 

 

その後、この患者さんは1週間ほど予防のために薬を飲んでいたが、めまいは表れることはなかった。

 

1か月後に再び来院した際に、様子を聞いたところめまいの症状は表れておらず、頭部の位置によって体が揺れることはなかった。

 

いくつかのめまいはすぐさま病院での検査を必要とし、カイロプラクティックを含む手技療法は適切でない場合があります。一方で、カイロプラクティックがとても有効なケースも多々あります。

 

最初に注意すべきは、カイロプラクティックを施してよいかどうか。そして、カイロプラクティックで効果が見込めるか否か。適切なカイロプラクティックが行えるか。

 

 

若槻カイロプラクティックでは、様々な症状に対して多角的に検査を重ねて検討し、適切な施術が行えるように心がけています。めまいなどの不調を感じている場合は一度ご相談ください。

 

Tel. 0852-20-2040