症例報告:腕のしびれと力が入らない

ある日、朝になってみたら肘のあたりがしびれる・・・


そう感じた後の事、布団から起き上がってみると腕が上がらない?まるで長時間正座をした後のような感覚が腕にある・・・



そう感じてから、しばらく様子を見たものの・・・やはり、しびれている・・・。物を抓むことはできるけれど、手首を反らすことができない。


突然の出来事にどうしたものかわからない。

それからしばらくして、当院の元に相談があった


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相談を受けた僕は、肘からのしびれという症状はそう珍しいものではないので、相談を受けてとりあえず検査をさせていただくべく、来院いただいた。


この患者さんは、通常車を運転するのだが、手を動かすことが極端なほどに困難になってしまったために、車の運転ができないと言い、1時間かけて電車とバスを乗り継いでやってきた。



そして、僕は当初いくつかの問題を考えながらこの患者さんを待っていたが、そう難しいものではないと安易に考えていた。


が。


実際にやってきた患者さんの話を聞くと、下垂手(かすいしゅ)ではないか。

下垂手は神経の障害によっておこる症状で、手の甲側の神経が損傷してしまい、筋肉に神経の命令が全く入らない状態になっているもので、橈骨神経麻痺による現象の一つです。


様々な方法で筋肉を動かしてもらうが、ほとんど筋肉に収縮が観られない状態であることがわかった。さて・・・困ったものだ。


症状としてはかなり重症度が高い状態と言えるもので、突然発症し、まるで人の腕のように感覚のなくなってしまった腕を抱えてしまっている患者さんの不安は計り知れない。



施術を始めるにあたって、2か月の間が勝負時と話をし、1週間に2回を3週間ということを目安に施術を開始することとした。すると3回目の施術の際に、少し指が動かせるようになってきた。


そして、5回目の時に手首を持ち上げることができるようになりました。


6回の施術を終えて、現在は通常の生活にほぼ戻っている状態にまで回復。

急いで施術を進めましたが、結果的に早期改善に至って一安心という症例でした。



なかなか皆が皆このように好例になるわけではありませんが、症状が始まって早期に検査・施術を開始することで得られたものと思います。



しびれや痛みがあれば、一度相談してみてください。


若槻カイロプラクティック

電話:0852-20-2040