妊娠と憂鬱そして出産リスク

妊婦のカイロプラクティック利用は意外と多いものです。


ですが、一般的なイメージの通り、そのせいで流産してしまったら・・・といった心配は尽きないものです。


それは施術する側にとっても重要な問題で常にリスクがあることを念頭に置いて、どこまでの施術が可能なのか検討し続ける必要があります。


当院に訪れる妊婦の方々の問題は多岐にわたっていますが、ほとんどの場合に、体のどこかに痛みを訴えてやってきます。


しかし、僕はいつもその 痛み の背景にある問題を常に重要視しています。

今回はどんなことが重要なのか簡潔に記載してみます。

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妊婦には様々な健康問題を引き起こす要素があります。


つわり、便秘、胃の圧迫、消化不良、腎臓圧迫、腎臓疾患リスク、血液循環、胎児が大きくなるほどに腰痛などなど



当院で最初に最も重要な点として考えるのは・・・


ホルモンバランス


です。甲状腺ホルモン、副腎ホルモンといったバランスが正常に保たれているか、あるいはバランスが崩れてしまって、気分的な鬱滞などの症状が表れているか。それらを注意深く確認しています。


ホルモンバランスを正常に保つことは、生活を送る気力を維持するためにも重要です。もし、胎児が大きくなるにつれて、憂鬱になっていけば、産後鬱のリスクは非常に高くなるでしょう?


胎児にかかる負担も計り知れません。もし、妊婦が鬱になっていたら、胎児からの副腎ホルモンが多く使われ、出産後の新生児は既に鬱になる可能性を大きく秘めていることがありえます。


これらに対する報告があることから、ホルモンバランスには常に注意しなくてはいけません。



一つケースを紹介します。


20代の女性、妊娠6か月頃で腰痛を訴えてやってきました。

彼女は骨盤の歪みが生じているために、腰痛があるのではないかと考えていたようです。


話しを詳しく聞くと、彼女は朝起きるのがとても億劫で、ぼーっとしてしまうと言っていました。

また、午前中は非常に無気力で、食事を摂ることもままなりません。


彼女の食生活は1日2回。昼過ぎと夕食のみでした。


さらに不幸なことに、彼女のパートナーは夜が遅く、夕食を食べるのはいつも10時を過ぎていました。



彼女は慢性的な副腎疲労を持っている様子がいくつかの検査で判明しました。

僕は彼女に食事について考えを改め、いくつか食生活の方法を提案しました。


最も大切なことは、夫であるパートナーの時間に合わせるのをやめることです。



1ヶ月食習慣を変えてもらったところ、彼女は朝食を食べれるようになっており、朝の憂鬱感が8割がたなくなっていました。若干の寝起きの悪さはあれど、それまでとは異なる朝の体調だったと言っています。



彼女のホルモンバランスは少なからず正常な方向に近づいたことがわかりました。

それと同時に、腰痛もほとんど消失して、その後彼女は無事に出産することができました。



妊婦における問題は骨盤の捻じれよりももっと大きなことがあるかもしれません。

体調の変化が大きく表れやすく、妊娠していない時期よりも健康問題に留意しなくてはいけないときです。自分自身を見直し、将来生まれてくる子供のために考えることがたくさんありますね。


健康な妊婦と健康な胎児でいるためにできることの一つがカイロプラクティックかもしれません。

何か気になることがあれば、相談はいつでも対応いたします。



若槻カイロプラクティック

Tel. 0852-20-2040