学生達が訴える体のトラブルは非常に多岐にわたりますが、その多くは筋骨格系障害になります。
筋骨格系障害の多くはほっておいても改善することが多く、まさに自然治癒力任せ。という学生も少なくありません。しかし、ワカツキカイロへやってくる学生達の多くは一向に改善しない状態になってしまっている、いわゆる慢性化した状態になってやってくることがほとんどです。
慢性化してしまう場合には、軽度の神経症状が含まれていたりしますが、学生の場合には生活習慣上の問題も相まって改善しないケースも少なくありません。
今回のケースは病院でヘルニアと診断され、手術を受けたものの、改善せず、運動にも復帰できない状態になっているものでした。
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彼女は足のしびれと臀部、腰の痛みを訴えてやってきました。
手術によって足のしびれは若干の改善がみられたということでしたが、未だ残っている状態のため、カイロプラクティックを含め他の療法を併用して3ヶ月が経っていました。
初めて若槻カイロにやってきた彼女は体を前屈すると強い痛みを出していました。また、股関節に負荷を加えると足の神経症状が現れる状態で、ヘルニア症状はほとんど残っている状態だと推測できました。
僕は8回~10回を目安にカイロプラクティックを行うことを勧めました。
最初は運動が全くできない状態で、歩いていると痛みやしびれが強くなってしまう状態だったため、学生アスリートにもかかわらずトレーニングの一切ができない状態でした。
早速、連日続けてカイロプラクティックの施術を行いました。
10回の施術をこなした時、朝の痛み、前屈した際の痛みは残っていましたが、足の神経症状はほとんどでなくなっていました。また、運動は若干ながら行えるようになっていました。
10回の施術で8割の症状は消失すると見込んでいましたが、実際には6割程度しか改善しませんでした。
その後、間隔をあけて4回の施術を行ってきたところ、神経症状はほとんど消失し、ヘルニア由来の症状と思われる部分はなくなっていました。
運動も強度を高めて行えていましたが、やはり朝の痛みが残っていました。
再び全体的な評価をしてきたところ、これまで整形外科を受診していましたが、他の内科へ行くことを勧めました。内臓由来の痛みが出ている可能性を伝えたためです。
これ以上のカイロプラクティックを勧めるうえで、不安因子が含まれていたために他の検査を含めて総合的な評価を重ねて進める必要性を説明し、施術を続けることとなりました。
カイロプラクティックでは、筋骨格系障害、神経系障害は得意とする問題ではありますが、実際には他の内科的な問題を含んでいる場合も少なくありません。
若槻カイロプラクティックでは、症状に対し、常に多角的な問題の見方、チェックを行っています。変化しない症状には何かしらの理由があると考えています。