症例報告:一向に改善しない20才以下の腰痛 2ケース

5月中は何人か立て続けに腰痛が改善しないと訴えてやってくる方々がいました。

 

そのうち、二人の学生と二人の40代以降の男女が印象的だったので紹介しましょう。

 

 

先月、一人暮らしの学生が一向に改善しない腰痛を訴えてやってきました。

部活の大会後から腰痛がひどくなり、当院に来た時には全く運動ができなくなっている様子でした。

 

彼の腰痛は生活にも支障をきたし、長時間座ることができずにいました。

また、部活をすると、すぐに腰痛がひどくなり翌日は特に辛く動くことすら困難になっていました。

 

近くの鍼灸やマッサージ、整体などを週に1回ずつ受けていたものの、改善する傾向がなく、痛みによって随分疲労した状態でワカツキカイロにやってきました。

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彼の身体の状態を検査していくうちに、椎間板ヘルニアのサインが少し表れていました。もちろん、それは極軽度なものであり、椎間板ヘルニアによる腰痛かどうかは判断することが難しいものでした。

 

僕は3回続けて施術を受けるよう指示し、運動も避けるように指導しました。

 

3回目。彼の日常生活上の腰痛は大幅に減少し、運動もできるようになりました。しかし、まだ腰痛は少しありました。

 

その後、さらに2回、1週間おきに施術をしました。この時には運動を勧めました。

5回目の施術の時、彼の腰痛はほぼ消失していました。椎間板ヘルニアのサインも消え、運動も問題なく行える状態にまで改善しました。

 

この期間、約3週間でしたが、20代の腰痛改善の好例でした。

 

                       

 

別な日、10代の男の子が腰痛を訴えてやってきました。

野球のピッチャーをしているが、腰痛を発症してからひどく辛いと訴えていました。

 

また、彼は大会が近く、どうにかならないかと相談してきました。

 

彼の腰痛は一部の筋肉がひどく損傷しているように思えるものでした。

動きはぎこちなく、常にかばっている状態であると僕には見えました。

 

触ると、腰痛を感じている部位は非常に敏感で、筋肉は硬く硬直し、痛みをかばっているのがそこでもみてとれました。

 

1回の施術で、痛みは40%減少しました。その後、さらに2回の施術をして、痛みは70%減少し、違和感がある程度まで回復しました。

 

 

さらにそこから、彼の身体全体の調整を行うため、細かな検査を行ったところ、一方方向に傾いてしまう癖がありました。バランス機能に左右差があり、それがさらにスポーツをする上での癖を作っている様子がうかがえました。

 

5回の施術を行って、ほとんど痛みがでない状態に改善しました。ここまでの期間2週間でした。