症例報告:ヘルニアと診断されたおしりの痛み

ヘルニアになってしまう理由は様々ですが、椎間板ヘルニアと診断を受け、腰痛、臀部痛(おしりの痛み)、足の痛み、しびれなどを伴った症状に苦しむ方は例年梅雨時に多く来院します。

 

何人もの人たちがヘルニア様症状を訴えてやってきますから、比較的来院動機としては多い症状でしょう。あるいは、病院でヘルニアの診断を受けたものの、手術するほどではない。あるいは手術をするのが嫌で安静やシップ、温熱療法くらいしか対応がなく、その他に何かできないかと当院へ訪ねてくる方々も多いです。

 

椎間板ヘルニア、坐骨神経痛と言っても、人によって症状は多少異なっています。

腰痛、おしりの痛み、太ももの後面、膝下、ふくらはぎに痛みやしびれを訴えるケースではよく椎間板ヘルニアを疑われ、坐骨神経痛と診断を受けるケースが多いです。

 

しかしながら、上記の中の一部の症状であっても坐骨神経痛と診断される場合も多々あります。

例えば、腰痛、臀部痛、太ももの外側面(外側)、膝より上までの痛みやしびれ。といったものが組み合わさっている例。

 

どの年齢に上記のような症状が出ているかでケースは異なってきますが、全般的にカイロプラクティックでよい結果の出やすい症状だと思います。

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椎間板ヘルニアと診断を受けた場合、中には僕たちが施術できない場合があります。

今回紹介する例は施術ができた例です。しびれや痛みはどの年代で出てきたかによって、見通しや必要な回数が異なってきますが、今回紹介するのは痛みやしびれがかなり強く、歩行困難、生活においてもかなり支障が出ていた例を紹介します。

 

症例は30代の方でした。

椎間板ヘルニアの診断を受けており、仕事で座っていることが難しく、立っていることも5分程度。動作をするにも屈めることができないばかりか、夜寝る体勢にも困っており、睡眠中は常にゴロゴロと向きを変えていましたが、痛みのためにほとんど眠ることはできていませんでした。

 

夜眠れないということは、患者さんにとっても施術をする側にとっても大きな問題でした。

まず、最初に目指すところとしては日中の痛みの減少もですが、夜、眠れない状態の改善でした。

 

この患者さんには1週間のうち3回施術を行いました。

痛みは徐々に減少し、5回目前後から夜、眠ることもでき始めてきました。仕事中は座っていることは未だ困難でしたが、立っている状態は楽になりつつありました。

 

10回目を終えた頃には随分と症状は軽減し、座り仕事も半日は耐えることができるようになりました。一方で、別の問題が浮上してきました。これまで使っていた寝具で眠ると症状が悪化するのです。

 

 

この人にとって椎間板ヘルニアの問題を引き起こす原因になったかもしれませんが、15年以上の長年使われ続けてきた寝具で眠ることで、腰痛や足の痛みが増悪するのです。

 

結果、原因の一つとして寝具の問題があり、いくつか要点に注意して寝具を変更してもらいました。

その結果、改善はより早く進みましたが、全体として25回程度行い、仕事が1日を通して行える状態にまで改善しました。この頃は1週間に1回の施術を行っていました。

 

途中で症状が悪くなり、狭い間隔で来院してもらう時期もありましたが、結果としては30回前後で症状が悪化することなく過ごせるようになりました。この後は様子を見ながら1ヶ月~3か月程度に1回の施術を1年間行い。それ以降は悪化もなく、元の状態で生活できるようになりました。